夏休みスペインタイル講座 [スペインタイル表札]
マスキングテープで覆い、コーキングします。
四天王寺大学スペインタイル陶芸講座終日コースのアイアンフレーム付けです。
イタリア/フィレンツエ/メディチ家文様(pocoアレンジ)《上の写真》
写真左は小学校6年生の作品。右の作品は、今回初のマジョリカ体験者。
見事に立派な表札ができました。
シチリア島/カルタジローネのリモーネ(レモン)《下の写真》
レモンの作品は、ご自身も陶芸窯を持ち、制作されている方で、今回初めてイタリアタイルに参加いただきました。筆使いが見事。
使用顔料:バルセロナ製18世紀復刻用顔料。
使用釉:無鉛の安全な「瀬戸とpocoApoco製:マジョリカオパコ」
尚、今回の授業内容は
1時間目: 制作の流れの説明。
中世の図案おこし(実習)図案はパペルデセダ(トレーシングペーパーのようなもの)に写し、張りで穴をあけます。(この図案おこしに文字のレイアウトも行います)
施釉(バルセロナ方式とバレンシア方式の説明)
講義少々:ルネサンス期、イタリアで発展したマジョリカ焼きタイル。それは、、、
1)フィレンツエは、スペインのタイル陶芸のクライアントとして、「マヨリカ島」の税関印つきの箱で輸入されていた。また、フレスコ画の画家が山ほどいた。(とても絵の上手な)
2)もともと南イタリアはスペインやバルセロナの領主が修めていた。
特にシチリア島の「カルタジローネのタイルの階段」は時代によって、バルセロナのタイルと同じデザイン、同じ材料のものまであった。
などから、スペインはヨーロッパ陶芸の母と言われており、中世のイタリアタイルは、スペインタイルの技法、全て同じなのである。。(注:西洋でのタイルは陶芸)
日本の陶芸が中国大陸の流れと、韓国からの流れで入ってきて、中国韓国日本と、同じ材料、同じ焼き物であることと(もちろん、産地によってさらに発展していきますが)、西洋の陶芸にも同じようなことが言えて興味深いですね。
2時間目:
1)施釉から乾いた状態を焼成用に準備する
2)マジョリカ顔料のせ
いつもはバレンシア製を使用していますが、今回はバルセロナ製。
バルセロナの顔料は、バレンシアのものとは違い、発色が強いため、表札などに適しています。
初めてのマジョリカ体験に、とまどう受講者たちでしたが、フレスコ画のように載せて行く技法で、完成させました。
続いて、毎日文化センターの作品です。
毎日のみなさんは、とても早く仕上げてくれていますが、このサイズで
文字などのレイアウト入りだと、、、工房では、もう少し時間をかけますよ。
例えば、色を出すにも、画面混色と、ボトル混ぜがあります。
アンヘル(エンジェル)部分はトーンを落とした方が文字がはっきりします。
また、文字部分は9番は使わず(ガラス系がきついので)10や7、6などのマット系が良いでしょう。全体に発色良く巧く出来上がりましたね!《プチ、スペインタイル通信教育でした。》
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