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マジョリカ焼きのお花タイル [KaoR生花タイルシリーズ]

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学生時代に日本画専攻されたKAORUさん。(現在は美大生の娘さんを持つ)は、
二年間、マジョリカ焼きの「花タイル」シリーズを継続制作中(研究中)です。
スペインの18世紀復刻顔料と
日本のベース釉を使用。
18世紀復刻顔料に無い色は、重ね使いで、焼成後に発色するようなテクニックを使われています。顔料は混ぜて使いません。色がくすむからです。

この透明感には驚きの作品です。

というのも、ポコポコしたタイルは、「職人」のもので、pocoApocoのタイル教室卒業時には、完全にできるようになります。ある程度なら、20回程度で。卒業時には、釉の特製などの材料学を体得できてきます。(ただし、本来の職人技というのは、1日8時間で10年というのが通常ですが)。また、現在(というか12年前の情報でも)では、アンダルシア地方の工場とか、モロッコの下請け工場で、いまでも盛んに作られています。 
ところが、この「筆」描きのマジョリカ焼きとなると、「画家のための陶器」と呼ばれるだけあり、終わりはないのです。
pocoApocoは「スペインタイル」工房なので、卒業時には、スペイン、ポルトガルの一定程度のレベルになるカリキュラムですが。

マジョリカ焼きの顔料は「不透明顔料」です。通常の紙に描く水彩画は「透明顔料」。
また、日本の陶芸用の絵付け顔料は「透明顔料」
全く違った素材です。
マジョリカ焼きの「不透明顔料」だから、とことん薄く発色させられるのです。

もちろん、初心者でも発色しやすいようにpocoApocoで調合していますが、どこまでも新しい発色法を各自で追求できるのがマジョリカ焼きの特徴なんです。

スペインのマジョリカ焼きは、たいしたことないものが目につきますが、あるとこにはあるんですよ。すごいタイルが。アントニオガウディの同時代にガウディより当時は著名だったドメニクモンタネール。かれの建築物(世界遺産も多数)には、たくさんの陶芸家も関わっています。そのなかで、たぶんジョセップアラガイ(タイル師)の作品は、スペインタイルの最高峰と思われます。
いっちゃなんですが、、pocoriが2003年に施工した静岡のマンションNoviaBlancaのタイルが、その「レベル」と、、自慢ですが。。(瀬戸にまで焼き上がりを見てもらいにいった初の施工用タイルでした)
http://www016.upp.so-net.ne.jp/poco-tile/pocotile/penshonnobiaburanka.html



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