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マジョリカ焼き陶器 [KaoR植木鉢]

マジョリカ焼き植木鉢の研究を重ねて2年のKaoruさん。
ついには、土からやってみました。
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みんなそれぞれ違う事をやっていますねえ〜
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スペイン製の土と同質のマジョリカ土。日本では窯業用に汎用されていたり、精度の高い物では、人形のお顔の材料として古くから使われてきましたが。一般の陶芸家は使用しませんので、入手は困難です。
一昔前、トールのビスクとして親しまれていた、素材です。500g840円のお手頃価格で、12個入りから販売されていましたが、今は生産中止です。
バレンシアではマジョリカ、パリでもマジョリカを連発していると通じました(笑)。バルセロナではピサと呼ばれ、陶芸学校の2年目で使用するそうです。(Tomoko談)。
また、pocoの友人で8年間バルセロナの陶芸学校で制作されていた方で、最終帰国時に、土を乾燥させ、砕いて、持ち帰って来たというツワモノもおります(笑)

イタリアのファエンツアの土が同質でもっとも上質です。裏山が全てこの土の元なんです。(まるで中国のケイトクチン市のようでした)。昔の瀬戸がきっとこうだったんだと思います。今では、日本での採土が割りが合わなくなり、中国に窯業が移転している現状です。

ちなみに、スペインの土は全て茶色なので、輸入した材料で混ぜて作っているため、日本と同様に作られた「ハイド」と呼ばれる物です。
今日、工房に来てくれた九州のharuさんもファエンツアでこの土を触ってきた特異な方で、扱いやすかったと申しておりました。日本でもスペインでも扱いやすくするためには、永年寝かし、微生物で腐らせると良いのですが、日本の備前焼のようにおじいさんの作った土を孫が使う、、pocoApocoもそこまで出来ると良いのですが無理なので、せめて2年ものを使ってもらっています。(一番古い土で7年寝かしがありますが)保存するのも大変で、pocoでは釉のはいってきた一斗缶に保管したり、米袋を使ったり工夫しています。最初の頃は、陶芸用ではなかったため、足でふんで、うどんのようにこねなくては粘りが出なかったのですが、pocoriの食器作りにはかかせない土でした。

扱いは磁器土同様の注意が必要です。

教室で使用する場合の材料費
焼き代 10gにつき31円(土代は焼き代のうち10円にあたります)
(税込み)本焼き後の重さです 例:湯呑み200gなら630円
※特殊なものは別途料金がかかります。作品づくりには余分な土が必要なことが多々あります。自由に使えるようにしています。

お持ち帰りの土代は、別途です。

めっちゃ作りにくいです〜(笑)が、きれいな発色をするため、pocoriは2002年よりこのマジョリカ土で食器を販売しておりました。その後、工場の閉鎖やら、何カ所も製造元の変遷を受け、10数年でようやく安定してまいりました。
ので、扱いは解っておりますし、、、(念のためですが、pocoriは芸大の陶芸卒なので、「陶芸(工芸)」を教える免許も持っていますが、、、いやはや、陶器作家さんのようには、なかなか。。膨大な広さの工房が必要になってくるので、(笑)ちょこっとやってみましょう)
日本の陶土とは、全く違った感覚で作りますよ。pocoも久しぶりに作ってみて再び驚いております(笑)


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