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スペインのタイルをアートに [Tomさん]

DSCF5153tomo.jpg
 色は、全て「新色」使いです。
Tomokoさんの作品。
ザ バルセロナタイル in OSAKAでは、現地にありそうでない。
現地スペインタイルを、もっとアートに。を、目標に、作って頂いています。
めっちゃバルセロナだけれど、こんなに素敵なタイルは、スペインにはありません。全てバルセロナの材料で、pocoApoco現地教室のように作って頂きました。

 クエルダセカ技法とは、本来、黒いラインの縁取りが必要です。
にっぽんで好まれているのは、マニセス陶芸学校の先生が教えていた、この、クエルダのための練習技法のことで、
黒ラインのかわりに、生地の色(この場合は茶色や、白)で、表現する、クエルダまでの練習技法。これが、pocoApocoでも大人気の日本的スペインタイル技法なんです。
スペインよりスペインなタイルの出来上がりです。
*****
ここでは、全て新色使いですが、背景の白も、通常のオパコではありません。
通常の日本製オパコは、中間釉のため、茶色タイル使用時は、とても難易度が高く、白を発色するには上級者でも難しい。
そこで、簡単なスペイン製の中でこの2年研究し、スペイン製の鉛入り「ペーエル」で安定しました。
他、スペイン製の鉛釉のクエルダ用と、スペイン製で一昨年みつけた日本と同質の安全釉(現地でも数色しかでておらず、日本のようには多色ありませんが、スペインで制作するときに、日本製の液体釉は持ち込めなかったため、現地で探した中に5色(7色だったかな)だけみつかりました。うち一昨年に「ひわ」、昨年に「青」と「紫」を必要に迫られて購入いたしたところ、良い発色でした。教室用に購入した訳ではなかったので(私の現地制作用で、例のイタリアンレストラン看板作りに使った色で、日本に持ち帰ったのはうち2色。教室でも少しづつ使って頂いています。(教室用に安定するまでに、一年程研究に時間を頂いていますが、少量づつ実験使用して頂いています。)
***ホワイト、白釉の話****
白はとても難しい。というのも、膨大な白があるからです。日本の釉は5年ぐらいで現在のopacoに決定し、その後も2年ごとに、微調整を行い、今の工房のものは、2012opacoです。
さて、スペイン、こちらも、白多い。クエルダ用のものは一色と決まっていますが、私の制作は図柄でおわかりのように面積が大きい。それを現地で作るために、2年間かなりの失敗を繰り返しました。バルセロナの材料屋さんも、工房のメンバーもいろいろ手伝って頂き、今回の帰国時にようやく2種類に目星をたて、帰国後、リタさんとメールなどの最終協力で決めたのがペーエルでした。(私の個展ビデオでも、感慨深げに白のことを語っておりますが。)

バルセロナの2カ所とマドリーとバレンシアとで買い付けている絵の具。その中で白。もう、大変でした。言葉が通じてないという問題ではなく、日本語でも説明不能(笑)、こんな感じにとけるヤツ。ってなこんな感じが、私の実際の作業中にしか溶かしたときの感じが解らない。&、焼いた後。
私は、大皿の半分を、窯の中で割り、泣く泣く破棄。というのも、この白の溶け具合がおもうように行かず、何度も繰り返し焼いたため、割れてしまったの。
という、身を挺して、出た白。それから、一年、キョウシツ使用ように安定の域に達し、思い入れが強い白です。
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