花タイルシリーズ [KaoR生花タイルシリーズ]
Kaoruさんのライフワークとも言うべき、花タイルシリーズ。
全てご自宅制作(1年以上かけて)。
生花からスケッチするように描きます。
18世紀のスペインタイル復刻用顔料で、ピンクはない。けど、Kaoruさん、出せます。
たくさんあります。少しずつアップさせて頂きます。
お正月という事で、ピンク。桜より。
まるで、油絵のゴッホのような力強いタッチが、拡大でご覧になれます。
何層にも重ね、窯の中で色を出す製法です。
といっても、何層にも重ねるには、相当の(卒業時数以上の)修練が必要です。
(釉がはげてしまい、溶けなくなるからです)
さて、マジョリカ焼は、とても奥が深い。
スペインで始まったソブレクビエルタ(南部アンダルシアでは、ソブレバーニョ)
(日本の陶芸用語では、どぶづけの釉上顔彩)
それが、イタリアへ渡り、マジョリカ焼と命名。
オランダへ渡り、デルフト焼と命名。
ポルトガルではアズレージョ。
イタリアは、イタリアルネサンス。オランダでは北欧ルネサンス。
それぞれ、ミケランジェロやラファエロ。
エイクから、時をへてフェルメールの街、デルフトへと。
アカデミックな美術教育を受けたフレスコ画家たち、画家の卵たちのいたそのさらに数百年後、この焼き物の技法がそれぞれの地で発展した。
なんてロマンチッック。
マジョリカ焼が画家のための焼き物と言われた所以です。
ちなみに、ポルトガルでは、中国の陶芸家を村ごと呼び寄せ、白いタイルを完成させていきました。
時をへて、ここ大阪ポコアポコでも、んんん〜〜〜十年前、アカデミックな美術教育を受けられたKaoruさんによる、
生涯ワークが焼き上がりました。
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