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スペインタイル。窯 と、材料 [窯]

窯112です。
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あらま、
グエル公園じゃあないんだから。。。私の作品ですが、工房のお茶タイム用のカフェテラ用に作りましたが、いまいち。土を間違った。まあ、こんなもんでしょう(笑)なので、裏技で、修正します。 まあ、これも、いい感じではありますが

全開であぶっていると、暑くなって来ました。

さて、窯あぶりの時間待ちに、ちょっと材料学。
というのも、ローマ(イタリア)や、スペイン土を、スペインの顔料と、スペインの化粧土や、日本のデルフト釉であわせると、貫入が入るということで、

もともと、pocoの透明釉は、スペインの白土とあわせているので、赤土だと、貫入が入る訳で。
赤土には、鉛の入った釉がタイル用には一般的ですが、食器には使いたくないので、買って来ていません。また、食器用の透明釉も、バルセロナで使用するだけで、日本には持ち帰っていません。大袋だし。工房には、日本で開発した釉があるし。だいたい、現地のリタさんも、白土だし。

というわけで、Kaoruさんの植木鉢も苦難中です。

さて、貫入。ネットによると。
素地と釉薬の相性 .素地や釉薬の厚みが不均一
昇温過程の573℃付近
冷却過程の573℃、 クリストラバライトが多く存在するときは、220℃付近
これ、私が、一昨年のバルセロナで1ヶ月かけて作った大皿6枚中3枚を割った原因ですね。
で、生地もさることながら、
釉と生地の相性。
クエルダセカの場合、とんでもない組み合わせなんです。
通常陶芸は1種類の釉を使うんですが、クエルダは色数分それぞれに性質が違う。
なので、混色は、よっぽど注意しないとまずいんですが。
カルチャーコースの方の中には、絵の具と同じような感覚で、混ぜられたりしますが、いつもドキドキしています。なので、同じ種類の仲間に分けて、色をまとめて、その中でのみ混ぜて頂いています。

話は横にそれましたが、貫入。
冷却過程の573℃というあたりに30分につき何度かの下降曲線になるようにすれば、収まると思われますが。

もう、そうなると、陶芸の世界でして、
まずは、釉の厚み。
釉と土の相性。
土と化粧の相性。
そっちが重要かと思われますです。

次に、それぞれの素材にいちゃもんをつけていくわけです。
まあ、土をかえる、土の中に他の素材を入れる。
化粧を変える。化粧に素材を入れる。
釉をかえる。釉に素材を入れる。
こうやって、日本の陶芸家は独自の材料を作って行くのである。でも、それでも、その素材自体の成分が変わるため、一からやり直しってこともしょっちゅう。

さて、スペインタイル教室では、そういう陶芸的な要素をなるべく少なくし、安定した材料で絵を描く事に集中してもらっている訳なんですが。
既成の植木鉢の場合、生地自体はいじれないので、
化粧と釉しかいじれない。
では、う〜ん。カオリンでも足してみましょうか、ね。
それと、窯の冷まし曲線を変える。です。
窯の温度曲線をつけてもらい、冷ましも何度か表をつくってもらいます。
そして、問題の温度になったら、もう一度熱する。一時間に10度とかのゆっくり冷ましにしてみる。などなど。 もう、順列組み合わせが無限大ですね。

高温の陶芸なら、エイッッと、焼き閉めてしまえば、まあ、いいのですが、私たちのスペインタイルの温度は日本では「中温」と呼ばれる世界で、研究していたのは1980年代の芸大生たち。ですが、ベースの土がタイルとも違うし、スペイン土とも違う。(ここで問題、スペイン土でも赤と白ではずいぶん違う)。
なので、今、pocoApocoで直面している(KAORU植木鉢)は、想定外のことなので、pocoもいろいろと悩むんである。。 

つづく。


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