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スペインタイル講師養成コース [専門コース]

先週の金曜日のお写真です。
maさん、頂きま〜す。
さて、写真にちらっとみえている素敵な大判タイルは、
講師ディプロマです。卒業証書を自分で作るという最難関。
4年前に卒業回数をこなされたmaさん(講師養成+アーティストコース)お手本のような、いやそれ以上の作品のような卒業証明書(4年前だけれどね(笑)を
作って頂いております。 卒業後も、ご自身の制作のための「モチベーション」づくり(タイムキーパーのように)工房に作りに来て頂いて、感謝です!
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そう、pocoApocoでは、受講者は「アーティスト」に、ピカソがバロリスで、ミロがバルセロナアルティガスで制作したように。そんな場になればいいなと思っています。

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イタリアマジョリカ焼教室 [専門コース]

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写真はKaoruさんの制作中。
先のAkikoさんの使用したイタリアの顔料です。

スペインタイルpocoApocoのマジョリカ焼の上級者には、
マジョリカ焼本拠地のイタリアはファエンツアでpocori2004年に習得した職人技を提供しております。
1,筆の質:動物の毛の筆を使います。ナイロン以外のものならなんでもOK.
陶芸の筆は、消耗品ですが、良い筆は長く使えます。
  ライン書きには、以前は彩色筆を日本の陶芸書よりカットして使用しておりましたが(Kayoさん)、一昨年より、スペイン製の筆を奨励しております。また、pocoriが30年程前、中国の「景徳鎮窯」で研修を受けた筆使いも、スペイン製のロング筆使用時に伝授しております。

2、筆の数: イタリアでは、色の数だけ筆を使います。pocoriは、制作の仕事を
イタリア研修以前より行っていたため、自然と、色数分の筆を使っていました。なぜなら、毎回筆を洗うと、顔料がもったいないからだけではなく、時間の短縮が一番でした。
イタリアの職人は、筆は洗いませんし、パレットも洗いませんでした。(pocoriも同じ。)

3、顔料は、この写真では粉状ですが、イタリアファエンツア、スペインバルセロナ、トルコでは、水ひ顔料使いが主流でした。 パリとバレンシアでは、粉状で使っている方も。 教室では、初期の頃は、全員水ひでしたが、移動などを考えて、最近は粉状の方も増えています。

以上;本場のマジョリカ焼職人の技です。
ちなみに、バレンシアのアルテスオフィシオスの初日、右も左も解らないのに、なぜか、クラスメイトが「バスの中待ち合わせ」というキョウレツな待ち合わせをしていただき、連れて行ってくれたのが、マジョリカタイル作家(ほんまもんですっっ。バレンシア唯一のタイル画家。とってもダンディでした。職人とは言いません。タイル画家です。そこの工房にクラスメイトが助手としてタイルの裏ふきをしておりました。)の工房でした。そこは水ひ顔料でしたが。 バレンシアのマニセス陶芸学校は粉状でした。(1997年当時、まだ、バレンシアの中流家庭では、結婚式があると、新居のマンションの壁一面に、絵タイルを注文する風習がありました。スペインチックなゴテゴテしたものではなく、すっきりとした絵で。彼の画家としての腕が高く、ほとんどの注文を一手に受けられていました。)
残念な事に、私は、あまり興味のない制作だったので、2度程通った程度でしたが、(pocoriのマジョリカ開眼は、その一年後、バルセロナの工房に移ってからですので、バレンシアのマジョリカには興味なしでした)
いまは、たぶん、もうタイル張りの需要もないでしょうから、タイルには描かれていないと思います)スペインの陶芸産業の衰退は、日本より厳しく、陶芸学校に生徒が行かないというのが現状です。さあ、大阪で、スペインタイルを残しましょう(笑)
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マジョリカ焼きは画家のための焼き物 [専門コース]

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マジョリカ焼きは画家のための焼き物
Kaoruさんの作品です。
15cmサイズのマジョリカ焼きは、3日間ほど、時間をみつけては描いている。
という、ご自宅制作。
(9cm程度の大きさで書き込みに8時間程度です。15cmとなると、その3倍はかかるとのこと。)常人なら、こんな重ねの途中で釉がはげ、作品どころか、発色しなくなることも多々あります。

教室では、マジョリカ焼きの基礎に、「スペインタイル」の技法を学びます。初心、初級。
次に、お好みでオランダのデルフト焼、ポルトガルアズレージョ、トルコイズニクタイル、イタリアマジョリカと制作というのが、pocoApocoのカリキュラムですが、それ以上にご自分の作品を作りたいと、KAORU焼き技法です。

通常、卒業までは、初心では一カ所に一色重ね。次に2色、3色と重ねます。
それでも、焼いたときに下の顔料との変化を想像しながら描くのですが、なかなか重ねも難しく(釉がはげたり)思うようにいかないものです。
KOARU焼きは8層以上、一通り描き、次に重ね、重ねを行い、「混色」せずに、「重ね」で焼き上がりを想像しながら描きます。

卒業後の生涯制作へ。ここまで表現できる!と、公開致します。
赤を表現するのに、一体下に何色重ねている事か。
お見事です。

ちなみに、Kaoruさんは、ディプロマのつく、通常の講師養成+アーティストコース受講中、こちらは、課題に沿って制作。それとは別に自由制作ディプロマ外の生涯アートコースにて、もっと研究過程。こちらは、ご自宅制作ですメインです。

現在、この、 生涯アートコースで、ご自宅制作メインの研修過程は、Makyさん(卒業後)も研究生です。
また、半分程度をご自宅で、閉めは工房での、ミックス制作も、ディプロマ外ですが、Tosieさんの復習+自由技法制作や、Junkoさん(カルチャコース8年生)の自由制作の作品もそうです。

沖縄のMariさんの作品は、ご自宅宿題で、全てディプロマに入っています。(復習制作のため)
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マジョリカ焼きでシャガール壁画 [専門コース]

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こちらも、毎日文化センターより継続の7年生。Hirokoさん。
NHKカルチャーにも参加頂いたり、最初の作品からご自宅に「貼付けた」ツワモノ作家さんです。
第2、4木曜日を7年間!
この数ヶ月、経営されているお仕事が忙しく、なかなか参加できなくなってらっしゃたため、他の曜日に隙間を見つけて制作。それでも少しお休みされていましたが、今週は全員集合でした。

ご自分のお店に、ご自分の作品を展示できるように、ギャラリーのようなピクチャーレールも設置されています。
この作品も出来あがると、展示されます。

ここで観れますよ!(今までの作品も展示されています)

串揚げ・手羽先・釜めし 「香花」(きょうか)
http://r.gnavi.co.jp/ka5s900/

グルナビみたら、メニューが増えてる!フレンチフェアに釜飯に手羽先、、
そりゃ、忙しいはずだわ!
こんど、みんなでお伺いしたいです!

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手作りタイルで表札、ウエディングウエルカムボード [専門コース]

pocoApocoでは、受講者の作りたいタイルをお手伝いしています。
今まで10数年で、「持ち込み絵」のタイル制作は、原則では卒業(または、同等回数)後の制作までお待ち頂いております。
が、全て、自由制作のように見えるのも、pocoApocoクラスの特徴です。
横からpocoriがキョウレツにチャチャ入れし、作者の個性的な作品作りになっています。(最近では、数点は完全自由絵を取り入れられている方もいらっしゃいますが、経験から学んでもらおうコース(笑)です。
「持ち込み絵」のタイル化は、クエルダセカの本来のデザイン「クエルダ化(と呼んでいますが)」の妨げになり、技術の取得に「くせ」が付いてしまう恐れが大きかった事や、古典やお好みの芸術作品をタイルに作る事により、芸術に親しむ一歩にして頂きたかったからです。
が、表札や看板ともなると、そうはいかず、いかにデザインをクエルダしやすく、美しく仕上げるかに、pocoriの経験を総動員させ、脳がカタカタなる〜でしたが(笑) 持ち込み絵の看板制作は「二度ミマン」で行ったmachisan作品。や、「黒ラブ表札」。これらもバランスや元絵のイメージ損なわないようにイメージを膨らませてつくっていただきました。
こうやって、制作して来ましたので、このブログに掲載しているように、みんな違う、素敵な作品の仕上がりになって来た訳です。

こちらの↓ ↓作品は、持ち込み絵ではなく、古典を新しく、イメージにあわせてどんどん変化していった作品たちです。クリックしてください(はっきり見えるようになります)
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 こちらのタイル表札制作は、かなりご本人のデザインを生かして、苦肉の策(笑)とっても大変でしたが作られている作者さんは、もっと大変だったと想います。初級コース在(30回以上)時に、特別コース履修。
2枚組まで(3時間履修つき)18000円+追加「特別コース」レッスン。
reinaさんの元絵から、デザイン化、使用材料、絵の具のお手伝い。
持ち込み絵そのままではなく、作って行くうちに、どんどんアイディアを追加して行くのがpocoApocoの特別コースでの特徴です。(上記全ての制作にも行ってきました)

さらに、特別コースでもディプロマにも1ポイント追加もできるようになりました!
ディプロマも付いて、素敵なタイルをご自宅に。
表札、ウエディングウエルカムボード、看板。手作りタイルで、オンリーワンな作品を作ってね。

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アスール彩 [専門コース]

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kayoさんの見事な濃淡。
ご存知の通り、マジョリカでは、粉の上に顔料を載せるため、非常に筆運びが難しいのですし、コバルト彩には、とてつもなく練習段階があります。卒業生にもなると、ここまで。
しかもです。
使用顔料は、まだ、慣れていない
バルセロナのカレス アスール。
さらに、似た色目の イタリア製ブルーパボーナ。
なぜ、難しいかというと、バルセロナ製の顔料は、いつも使っているバレンシア製より、強発色。日本の京都の顔料にも似た扱いです(調合はpocoで済み)
そして、対するイタリアのパボーナは、逆で、いつものものより、滑らかに溶けるのであった。
さてKayoさんは「最長、最古」のpoco-Amigaです。そして、第一号の卒業生で、在校時からNHKの京都カルチャーで講師をお願いしていました。(3年前になるかしら)
その他にも美術館講座のスタッフやら、展示の搬入やら〜〜。
現存するpocoのカリキュラムは、pocoが考え、Kayoさんが実際に制作し、一緒に悩み、二人三脚で作られたものです。もちろん、受講者によってどんどん進化するpocoですが、基礎はKAYO固め(笑)でしょう〜。
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スペインタイル、イタリアタイル。日本のマジョリカ 材料 KAYO [専門コース]

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KAYOさん 色見本なのに、作品。

日本の釉 色見本。 ベースはオパコとシュガー
それぞれの「窯変」を実験します。(陶芸用語では「食う」といいます。みなさんも、シュガーやキケンアカなどがよく「食われて」いるでしょ〜)
(注:この中に、2色だけイタリアのファエンツア釉が入っています、どれかわかるかな〜?)

修了後の必修課題になる全色使い(ご自分のセット内に揃ってる色たち)。 日本の釉版。このころになると、釉の性質を理解した上で、ご自分の制作に必要なものが解ってきています。(卒業前の色見本では、そこまで内容を理解しなくて良く、感じをつかむためのものでOKです。段階によって、指導の厳しさが変わります(笑)

日本の釉は 6番ベルデー、10番アスール 以外は、量の多少に関わらず、ガラス釉というのがよくわかります。
焼成は、日本の独特「ガラス釉」焼成法とマジョリカ焼成法です。(京都の窯業試験所でやっていたそうです。そこに通っていた芸大時代の友人:広島の宮島焼きの窯元くんより、これまた帰国後すぐに教えてもらった焼成法です。陶芸系の友人たちは、お互いに情報を広く教え合うあたたかい世界です。一人だけだと、一生のうちに到達できる技術というものは限られてしまうので、助け合うのでしょう。)
 と、横道にそれましたが、
工房には、この他に、3倍ほどの海外釉がそろっています。全部試してみよう〜(Kayoさんはほとんど試されました。 が、今回「ようやく日本の釉が、理解できました。はっきりとわかった」とおっしゃってくれました。 釉の実験は時間がかかりますが、科学なアートで楽しいですね。
なお、焼成は物理学です。

pocoApocoでは、10年前、、帰国後2週間での初個展とワークショップ後からすぐに、日本釉での置き換えが始まりました。pocoが制作するため、大量に使用するため、安全性が必要だったからです。 今では19世紀イギリス復刻釉も日本製で揃いました。
そのイギリス19世紀こそが
ニッポンのマジョリカタイルの色 です。
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マジョリカ KAYO [専門コース]

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Kayoさん
専門コースの内容です。
写真の説明: 下書きの後絵付け開始 
      絵付け集中2時間後(ランチタイム挿む)
      絵付け集中4時間後
       
コバルトの濃淡への道は、
 コバルト1(コバルトライン):メディチ家表札
 コバルト2(コバルトライン太と図案の自力拡大):カタルーニャの城
 コバルト3(コバルト濃淡):カタルーニャの船
 コバルト4(コバルトライン):デルフトの表札
 プレート:ボルベール トルティーリャ
これらの必修を済ませた後に制作します。

****
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専門課程の色見本
 シュガー釉とオパコ、デルフトなどの基礎釉との「窯変」も研究材料です。
 この色見本の制作には長期間かかりました。なんせ、poco自身が、工房に何色あるか数えてない(数えきれていない)のですから、、、今回の釉は、日本製のみを使用してもらっています。一枚ではおさまらず、2枚に。
他に、倍ほどの海外釉がありますが、、、とりあえず。

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専門コース [専門コース]

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こちらは、ずいぶん前の受講者作品ですが(2005年の伊丹の美術館での教室展で展示されたHaruさんの作品です)例えば、専門コースだと、こんなことができるよ〜という例で、お披露目します。

制作所要時間 48〜50時間
タイル面 サイズ 44cmX44cm
フレーム全体の大きさ 55cmX55cm(だいたい)

クエルダセカとマジョリカの技法をミックスさせています。なので、質感があがり、実物はすごいんです。リビングのソファー上にど〜んと、まるで、イタリアのリゾートホテルのようなお部屋になっていることでしょう。
タイルのサイズはなんと、20cm角の4枚組ですから、40cmX40cm.
これに特注アイアンをつけて、もっと巨大になり、飛行機の手荷物にして、持ち帰られました。
制作に費やした時間は、スーパーHaruさんでも、4~5日間の集中。一体何時間かかった事だろう、、、という膨大な時間がかかりました。40時間か。50時間。です。
もちろん、作り方は、その場その場で変更するpoco特有の指導なので、一時も気が抜けない作業でした。Haruさんもpocoもお互い若かった〜今では体力が、、、

バックのブルーは透明系。当時、買い付けて来たばかりのイタリアの釉薬です。とってもジェラートな箱に入っています。色のなまえは透明なコバルトブルーって書いてあったし、顔料やさんにも確認したのですが、焼いてびっくり、もっと「瑠璃色」かと想像していたのが、こんなに上品なブルー。さすがイタリアン〜〜

******
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初心、初級をおえられた方でも、こんなに素敵な作品です。
細い直線をクエルダするという課題で、pocoの必修課題のそれぞれを組み合わせ、アレンジされました。メインテーマはウィルチョルの言い伝えです。(民族博物館より)
使用釉は、変わったところでは、アンティークベルデ(poco特製)

****展示会では****
なんと、そうそうたる芸大の教授たち4名もご高覧をうけ、pocoはあわわわ、、、こ、こわい。。でした。
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こちらが、当時の秀作ぞろいの展示会の様子です↓
http://pocorica.hp.infoseek.co.jp/pocotenn/poco_tenn.html


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スペインタイルとマジョリカ焼き [専門コース]

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卒業後の専門コース。テテラを作ります。
でいしょうで抜いたなま土を乾燥させ、バリを削ります。
彫りをいれて、絵付けにはいります。
さて、どんな絵付けになるでしょう。
かなり大きめのティーサーバーです。
使用するのは、21世紀の陶芸絵の具と呼んでいるアメリカ製とイタリア製の顔料。
いつもの18世紀復刻とは違う技!

さて、こちらは、18世紀復刻の材料(全てバルセロナ製)を使用して、
バルセロナの2年留学から戻ってこられてばかりのTOMOさん、初参加。
静岡から新幹線に乗っての工房参加。1日中制作してみました。
ブックマークは15世紀の技法を現代風に。
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pocoのカルチャースクールでの作品その1。(大きい作品は次回にアップ)
カルチャースクールでは、決まった制作を行います。
自由制作は指導が大変なので、工房でつくっています。

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クリスマスにチーズカッター

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ポルトガルタイル [専門コース]


9枚。46cmX46cmの作品。
なんと2日半で仕上げました。
(工房での集中講座)
作者のHaruさんは、ご自分でも「窯もと」さんです。
この作品はポルトガルで制作旅行をされたときに
気に入ったタイルをいろんな技法で
制作しました。
また、今年は、イタリアでも制作されてきた「マジョリカのつわもの」です。

今回の作品は、スペインの赤土タイルを使用したのですが、
日本製より吸いが悪く、
施釉したときの湿度、釉の濃度、顔料の水分量(今回は水ヒ顔料を使用)などより、縮れが発生しました。(ごめんなさい)


のびのびとした筆使いは、さすがです。日本画の工房にも通われて制作されていたから、できる技ですね!


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