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スペインタイルの作り方、日本版 [スペインタイルの作り方]

昨年スペインでもようやく無鉛の釉をみつけましたが、だんぜん日本の方が色数多いです。一部屋全部が色見本だった釉薬会社も。なぜなら世界一の陶芸大国、窯業大国日本だったからです。(ところが、昨年の震災以降、ついに、全ての下請けを中国の工場に移動)。世の中の流れですね。まあ、スペインは大丈夫でしょう。イギリスなどの下請けもやっていることだし。。手間ひまのかかる陶芸産業。先進国の産業としては厳しいのでしょう。
1999年の帰国後数ヶ月より日本の釉を研究してきたpocoApoco、瀬戸の釉薬研究所の協力を得て、はや15年。こんなことになっとります。それぞれがでっかいボトルもあり、もうお手上げ状態でして(笑)今年こそは片付けるぞっと勢い込んでおります。
ちなみに、これ以外にもスペインの材料も常備しております(大笑)。バレンシアに住んでいた当時、バルセロナに引っ越したあとも、その後、この2年間の現地制作で増えに増え続け、、
さらに、イタリアで買い付けたものや、ポルトガルで買い付けたものまで含めると恐ろしいです。
はい、こちら、日本製♪ pocoApocoオリジナルです。
日本の釉は混ぜるだけじゃあダメです。陶芸家の知識、感でやっちょります。(笑) 逆にスペインの釉は「絵の具」的に混ぜて簡単に使える手芸的な材料と、陶芸的な日本の材料。 それぞれの違いが楽しいですね。(増えるけど)
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スペインタイル、イタリアタイルの作り方 [スペインタイルの作り方]

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中世スペインやイタリアのタイルづくりの基礎となるベース。
pocoApocoでは、日本製の食器に使用可能な安全な釉を使っています。
さらに、釉がけは、バレンシア式(県立マニセス陶芸学校で学んだ方法)と
バルセロナ式(エスコーラマッサーナ美術大学 系、や、ラジョラスの復刻工房)の両方を行いますが、上級者には、バルセロナ式。
このベースからご自分の釉をあわせる(調合する)しているのは、卒業後のアート制作中のMakkさん。(卒業後もコンスタントにご自宅制作と、工房制作を継続して作られているアーティストさん)
ここまで、完璧な釉がけは、かなりの腕が必要。Makkさんが研究を重ねられた成果です。Makkさんは大学時代に陶芸部で制作をされていたため、陶芸のことも熟知されていますが。それでもスペイン式の釉がけに慣れられるには、年月が必要でした。Makkさんが釉がけをされているときに、同席された受講者さんはラッキーですよ。どこに気を使われているか、そばで感じられるからです。

どうすればどうなるか、と、ご自分で理解されており、
そして、研究は続くのです。
受講者のみなさん、最初から理解しなくていいんですよ。頭で理解しても作品には反映されないからです。なせなら、陶芸、焼き物だからです。
制作しながら体得して行くことが大切です。卒業ごろには、ご自分でできるようになりますよ。

白い釉は釉を作る事が難しく、日本の陶芸(タイルや製品の場合は窯業)の賜物です。(瀬戸の工場で特注)
どのぐらい難しいかと申しますと、昨年、私の6週間のバルセロナ制作中、スペイン製の材料による白の縮れが起こり、大皿焼き直し中に、作品の3分の一を破棄してしまったという程です。


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