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マジョリカ焼への想い [名画タイル・組タイル]

ann_tile_spain.jpg
イラストレーターのANNさん(元ナビオクラスのゲストティーチャー)
ご自身の作品をマジョリカタイルに制作。
使用顔料、重金属マンガン、重金属コバルト、コロランテ(コバルト系)
プロのイラストレーターとして活躍しながら、ステンドグラス、アクリルなどで、グループ展や個展もされているアーティスト。筆使いが慣れてらっしゃるので、マジョリカのボソボソした釉の上でもするりと表現されました。(筆が動かんなあ〜とのご意見でしたが、なんて〜ことない!!)
今回のマジョリカ焼も、いつか、展示会でお目見えされる事でしょう。 仮枠にまとめていますが、76角8枚の連作です。
annさんのホームページはこちらです。
http://www.nexyzbb.ne.jp/~0209/

spaintilebcn.jpg
木曜日クラスのJunkoさんHisakoさんYukoさんの作品
(彼女達の作品展示会の様子は
 http://spain-tile-poco.blog.so-net.ne.jp/2008-10-17 参照)
バルセロナ方式のマジョリカ焼は、まだ数回目というみなさんですが、
スペインタイル歴は3年間毎月2回受講されてきました。
今回の課題はバルセロナタイル。
Junkoさんの作品は、私が一番最初にバルセロナで作ってきた連作の一つ。
カタルーニャの音楽タイルです。
 (バルセロナのミュージアムで売られていた当時でもン万円!というタイルのレプリカ(自作なのに買ったと思われ)、同居人と険悪になったという、、、事件から、バルセロナの陶芸家だぞ!って決意したきっかけとなったバグパイブ。
。。。当時は、またすぐ作りに戻れる〜と、帰国後すぐに開催して頂いた神戸大丸での展示会で「売れてしまった」ため、二度と作れなかった、思い出のデザイン)を、Junkoさん流にアレンジされた一品です。

Hisakoさんのラジョラス。
これは、バルセロナの師匠について、集中で鍛えられたころ(c/Naplsに当時あった作家さんが先生の工房)そこにあったバルセロナの陶芸という分厚い本の表紙。貸し出しは絶対しないのよ〜と、ヌンカ!って言われながら、一日だけ貸して下さって、カラーコピー(一枚でお米1キロ買えた)した、、あれから10年、ようやくHisakoさんの目に留まり、日本で作られました。タッチは絵画をされているHisakoさんの独自のタッチで、南フランスの陶器のような仕上がりです。

Yukoさんが制作されたのは、ボラッチョタイル。私が住んでいた地区。ピカソ美術館の通りからサンタマリアデルマール教会(現スペインの王女様が挙式を挙げられた)間にある老舗のシャンパネリーアに貼ってあった古いタイル。(アンチョア:いわしがとっても美味しい。。それしかない。。のと、極上の「カバ」:フランス語でシャンパン。が呑めるおっちゃん酒場です)
忘れる為に呑むのなら、忘れる前に払ってくれ〜というシニカルな風刺タイル。
店のおやじさまと仲良くなって、記念に写させてもらった一枚から。懐かしのタイルです。
Yukoさんの焼きあがりは、バルセロナのタイルより、ずっと洗練されたパリにありそうなマジョリカタイルになりました。
スペインタイルには、「良い図案」は、ほとんどありません。今まで美術界で酷評されてきた歴史がありますが、そんな数少ない「いいかんじ」で思い入れの深い物たちです。

spaintiletomo.jpg
こちら、マジョリカ焼き初心コースのTomokoさん。
いつも、すばらしいアーティストタイルを作っていますが、PocoApocoで数少ない「ぜっった〜い必修よ!」の一つです。
Tomoさんの「これ」は、まさに、スペインの中世のタイルそのもの!!
ぼよ〜っとした感じが「それ」です。

今回は、例のC/Naplsの先生が、初級クラスで最初に教えてられた線書きタイル。
マイテ先生の指導を受け継ぐ為に、みなさんに作ってもらっています。
バレンシアのマジョリカ指導とバルセロナのものはずいぶん違いました。
また、バレンシアの(めっちゃ儲かってはった作家だったので、助手を雇ってた。その助手がクラスメイトだった。)現役バリバリの作家の指導を受けた時は、一カ所に二度以上重ねてはならぬ!!という掟。なるほど〜画家のやり方だった。
(私はどうしても3度〜4度と重ねてしまうのですが、学校のやり方とその道で堂々と食べてはるプロではどこの国も違うものと感心)
学校は職業訓練校だったため、みんな同じテクニック使いをマスターします。なので、私は一日で「学校のマジョリカクラス」は辞めました。
それから一年、バルセロナのラジョラスに出会って、マイテという先生とであって。pocoの基礎ができました。
このあと、
マジョリカの線書きは、イタリアのファエンツア、メディチ家のラインへと進みます。(それには、またまた裏話がありますが、、、10年も同じデザインを描き続けるというファエンツアの工房秘話は、いつかまた。。)





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