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スペインタイルの技法 大阪編 [Aquicさん 2005]

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Akikoさん作 窯変(ヨウヘンと読むのよ!)
藍釉(瀬戸、日本製poco調合済み)と
ヨーロッパ各地で入手した顔料、Akikoさんの腕とpocoの引き出しと、、

スペインタイルの発祥へ迫る古典が新しい!制作です。

グラナダ,セビリア,ウマイヤ朝のくくりに入れておりますが、イスラームな古典。

このデザインの本はイスタンブールの大学教授がまとめられた研究発表の本。
ナビオ教室の頃(10年程まえ)より指導書としてみなさんに使って頂いてきましたが、ようやく、この本、本来の制作です。

というのも、その昔(今のようなお土産用スペインタイルの工場製品になるずっとずっと以前)は、凹凸は少なかった。が、マジョリカのような滑らかさではなかった。(その流れは別技法でトルコタイルに見られる「フラットなのに凹凸がある」ものとは、また違う)

ポコポコッとしたタイルや陶器はアラブの焼き物技法で、窯の中でポコポコが融合してしまったり、凹凸が低くなっていました。なぜなら、そんな昔には、今のような便利な陶芸窯なんて存在しない、灰かぶりの窯だったからです。

poco帰国後スグの1999〜2000年ごろに大阪の民族博物館の展示を見て気がついたpocoは、当時すでに大阪の現Hepナビオ(または第四ビル地下)にて集団スペインタイル教室(10~20名の)を開催させて頂いていたので、すぐさまその技法に近づける製法を行い始めました。オイルを使うようにみえてそうでない、poco裏技です。(数年に渡る試行錯誤の実験教室の話は延々と続くので、このあたりで)

はたして、当時のカルチャー教室の流れで
(スパルタな美術部のように、ものすごく基礎固めをさせられていたスペインタイル教室でしたが(笑)
ありがたい事に今でも制作して下さっているAkikoさん(ディプロマ換算はずっと後からですので、経験時数作品数は膨大です)による、
古典学習を作品に仕上げて頂きました。
そのままだと寂しげなお色なので、pocoチャチャ入れ(指導入り)で柔らかく、そして力強い仕上がりになりました。

スタジオpocoApocoの「教室」は、作家のアトリエでコラボレーション的に発展して行きました。
ピカソがバロリスの工房で制作したように、「受講者」=ピカソ。というスタンスで、作品が一層よくなるように、様々な知識の引き出しを開けて行く実験工房な「スペインタイル教室」です。
(ので、レッスン後はヨレヨレになるpocoですが(笑)
poco一人で作るのは不可能。断然世界が広がるのが「教室」の醍醐味なんです。
上級者だけでなく、初心者の作品も見応えありですよ。
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