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スペインタイル窯出し [窯]

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11月、窯、一回目。

そろそろ、年賀状用タイルの制作かしら。
時間の早さに負けないように、できるだけ、のんびり行きましょう!
cafeド,ポコ
ならぬ、窯ド,ポコ。より。(下に見える美しい風景は、ファッションデザイナーさんのアトリエです)


スペインタイル教室pocoApocoは、陶芸工房ではありません。プチ陶芸工房。
材料や部屋の広さ、設備など、陶芸教室レベルにはなりません。(街中にお引っ越ししたため)。かわりに、色数は、絵の具屋さんも真っ青。(笑)日本製、スペイン製、イタリア製、ポルトガル製、アメリカ製と、焼き物の絵の具に関しては、ぞっとするほど揃っています。

陶芸の技術を知らなくても、手芸的発展でスペインタイル作りは可能ですが、そこは工芸。材料の知識も「ちょこっと」知ってほしい。そこが手芸と大きく異なるところです。
また、スペインタイルとは、スペイン陶芸のほんの一部のことです。

焼き物で鮮やかな発色をするという事自体が大変マレなことです。
pocoが美大生時代に自力で作った卒業制作のためのこの温度の色はたったの7色でした。4年生の美大の陶芸学科です。なので、材料のことは知識というより、「たいへんだった」と、体で理解しています。

pocoは、タイル作家として帰国後5年間は「作品」で生計をたてていました。(美大を出て10年後の渡西でした)
ので、タイル陶芸家です。ものすごい量をつくりました。もう、一生分のタイルや絵皿を焼き尽くした感でした。当時、日本の陶芸家で施工のできる既製品タイル生地を使っている作家はおりませんでした(現在はpocoApocoのメンバーが使っているこの生地ですが)。ので、施工タイル「焼く」ひとはおらんか「隙間陶芸家」になるわっ、と、大学時代の先輩諸兄に言うと、「需要がないからタイル作家はおらんねんで」と言われました。確かに、食器と比べたら需要は少ないですが。(笑)

陶芸は芸大時代の4年間に、彫刻的アートな陶芸をやっていた。なので、陶芸技法は、本来の陶芸家(食器で生計をたてる)には及びません。ただ知っていたり、友人たちに食器で生計をたてている人がいる。というのが強みです。

スペイン留学(遊学=スペインへの「留学」とは、国費以外の場合、長期のかわった観光と思ってる)のときも、語学ではもっと上がいるわけで、折角ならと、得意の陶芸分野の学校を現地で探してみつけました。てなわけで、現地では台湾のトップを誇る「スピー」さん(現バレンシア在)と私とで、現地校で「おしえて」た訳で。しかもとんでもないスペイン語で詩人と言われながら(笑) 

さて、スペインタイルとは、スペインで作られる陶芸のごく一部(タイルの定義とは、土を正方形に板状に焼いたもの)であり、また、日本の陶芸家は、世界で一番の技術者なので、スペインで作られている陶器の製法は見ただけで解るんです。

じゃあ、行く必要ないか、というと、とんでもないっ。バルセロナ=アートの街大好きなので、スペイン好きが高じて、行ってしまい、背に腹は替えられぬ「遊学」状態に、生まれて初めて「焼き物」を販売してもらったのが、バルセロナのピカソ美そばにあったel geganteギャラリー。そこから、現地で10年間も「高値(日本の個展時よりも割高設定)」で販売してもらっちゃったりしちゃっていたんですが、しかも、全て完売という。(でも、持ち込みの交通費は赤字(笑)滞在費が出る程度までは行ったのですが、。ふふふ。しかも、これこそ「ザ スペイン」の技法で、だからスペイン(バルセロナ)の焼き物を作ってる工房が大阪にあるってことなんです。

pocoのメンバーは、そこらで(ヨーロッパのみならず、日本国内でも)見かけるタイル達の製法は、みただけで解るようになるんです。(ふつう、街中のタイルなんて、見過ごしてしまうと思うのですが、ちょっと立ち止まっちゃう。風景が濃くなりますねっ(笑)おすすめは、京都の西陣さらさと船岡温泉。

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