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裏技マジョリカ焼き3度目窯 [バルセロナでスペインタイル教室]

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バルセロナ工房で作ったカップを上絵付けマジョリカ(poco技法、必殺裏技(笑)にて、焼き上げました。
素焼きを含めて3度目の窯。
3度目の窯の前に、大阪で、上絵をしました(裏技です)
巧く、緑と黒のラインが発色しました(裏技成功)**このマジョリカ裏技は1997-98年にバルセロナの絵つけ用食器でpocoが行い、現地販売していたときの「裏技」で、正確にはパリの上絵の技法(たまたま清水の絵付け師だった芸大時代の友人がパリ在で、現地でpocoもおしえてもらったもの。ただし、下の生地がパリのものとバルセロナのものでは温度が違うのでマジョリカにしました)ので裏技と言ってもパリの正式。バルセロナで検証済みの職人技です。(笑)

外部の黒は薄く、内部の黒は濃すぎて、デコボコしています。縮れが起こったのですが、もう一度修正します(4度目の窯)。

黒色は難しい。なぜなら、世界中の陶芸で「黒」といえば、「マンガンとコバルト」が混ざって作られている「色」だからです。日本(清水焼;京都)の場合は「大正くろ」という名前です。
さて、バルセロナのイタリア人陶芸家、リタさんの教室では、リタ方式にアメリカの鉛なし絵の具、鉛なしの釉を使った完全に食器用。
鉛が入っていないので、制作は難しいです。
みんな、簡単に発色しているようでも、pocoの受講者の中では成功率は6割り程度です。特に強く発色させる場合には、釉が乗らなかったり、焼成後に縮れたりします。縮れが起こると食器にはならないので、何度も焼き直します。
以前6月に行かれた方の作品も、日本で4度、焼きました。

また、薄く発色させるには、もっと難しく、色の出るか出ないかのギリギリのせめぎ合いになります。

このように、どんな作品も教室では「簡単に」出せるように準備はしておりますが、実は、焼き物の色とは、一色一色性質が違うもの。それぞれに厚みを変えたり、色の性質を知った上で制作していくと、興味深いです。

ちなみに、指導者のリタさんは、バルセロナ在イタリア人陶芸家。アメリカ(シカゴ)で陶芸教室の講師をされていたので、最新の陶芸材料(無鉛)材料使用で、食器に可能です。バルセロナに引っ越し後、18年間作り続けている「作家」である。それまでのスペインの陶芸と言えば鉛釉。食器にはとうてい使えません。
なので「教室のセンセー」ではなく「作家の工房で教室をしている」んである。そりゃ、材料知識がちゃいますわ。めっちゃ簡単に作っているように見えて、実は、10数年間、一日に10時間も作業してきたんです。
リタさんクラスで制作できてすっごくラッキーですよ〜っっ
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