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バルセロナ陶器 [KaoRさん]

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Kaoruさんのバルセロナスプーン。

食器用の日本の釉を使いました。
日本の釉は、食器用に作られているため、焼成温度が若干高く、すなわち、固い釉です。 固い釉だと、厚みのムラが釉化(ガラス状になること)ために、スペインの釉より、かなりの技術が要求されますが、遠くから見ると、ガラスの発色がスペイン製よりも強く、美しい印象が違います。

生地は、バルセロナの工場で作ってもらったスプーン。pocoが帰国直前に焼き上がり、手荷物の紙袋に入るだけ持ち帰ったものです。
今までのバレンシア製とは違い、若干「強い」生地です。バルセロナで作られ、南フランスからパリの作家さんたちへも輸出されている生地で、今回、私との関わりで、日本へも関わるのは嬉しいと喜んで下さいました。
社長さんは、陶芸家でもある女性で、お母様は有名な画家。華麗なる一族的でしたよ。

pocoApocoは、独自の教室です。
オンリーワンなのは、私の使う材料を、みなさんにお分けし、作って頂くという、作家の工房での教室だからです。

私の作品で、バルセロナで販売して頂いていた作品には、日本製の生地も使っていました(日本で作られて、アメリカへ輸出されていた「スペイン陶器」の元)ですが、この15年、年々作る工場がへり、東北震災後、最後に残っていた工場も、中国へ移転してしまいました。

帰国後15年間pocoriの作品の手助けをして頂いていた工場です。

なので、一昨年より、バルセロナの工場と契約し、バルセロナで作ってもらっています。
釉薬も同じ。日本の瀬戸地区では、輸出用の「スペインタイル釉」と同じ輝きを持つ、日本製食器も使える釉を作る工場がたくさんありました。それも15年前ごろから急激にへり、こちらも一昨年より、高温釉のみになりました。なので、pocoriは一生分買い込んだ訳ですが、 時を同じく、スペインでもようやく安全性の高い食器用が数色ではじめていました(2年前に発見)。 しかも、現地教室をおこなうために、多色必要。しかも、一色につき1キロ売りしかないというバルセロナの事情。なので、一昨年100キロ、昨年80キロの重量ぶんの材料を郵送するハメにおちいりました。
教室でも、色や、用途によって、いろんな国、いろんな材料を使って頂いています。
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