スペインタイルとは [Noriさん 2005]
上級者になると、ようやく、スペインタイルが完成します。
これが、スペインタイルです。
デザインと技法含めて。
pocoApocoでは、最初に日本製の安全な食器用釉で、2年間の特訓を履修していただいてます。
日本製の安全な食器釉をタイルにポコポコっと転用できる材料は、スペインには、ほんの数色しかありません(最近販売されていますが、始めた頃はありませんでした)。 日本製は、食器用なので、きれいに入れ込まないと絵になりません。 逆に、スペインの専用絵の具は、鉛が入っているため、誰にも簡単にできるかわりに、初期に使用すると、自分の何が問題かが、わからないまま、最後までいってしまいます。そして、どうなるかというと、とっても表面の荒い、遠くから観ると、光の反射でさらにぶかっこうになるタイルしか作れなくなるんです。
日本製の釉で(実はコツさえつかめばこちらが簡単)修行したのちに、スペイン製の鉛釉を使用すると、もっともっと美しい作品の仕上がりになります。
デザインはだれでもマネしたら出来るけれど、遠くからの発色の良さは、pocoApoco生の特徴です。
(pocoApocoバルセロナ教室では、スペイン製のみを使用するため、この授業はできないのですが)
さて、この作品。Norikoさん(2004年度より)の最近の作品です。
これぞ、スペインタイル。
黒いオイルラインがクエルダセカと呼ばれるテクニックです。
注;ラインがないものは、クエルダセカのための練習技法で、スペインタイルとは呼べないの(というか、スペインには無いからねっっ日本でのみ発展(笑)ガラケーに続く、ガラパゴススペインタイルという発展でしょうか。pocoも大好きですが、今回は、何がスペインタイルかって、いう説明でした。 pocoricaが、初個展の画廊で、瞬時にネーミングしてしまったスペインタイル陶芸。1999年かな。日本では1980年ごろから美大で流行っていたこの色。当時はネームなし。 ちょこちょこ説明しなくっちゃ、まずいかな。(笑)
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