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スペインタイル通信教育??? [スペインタイル]


kayoさんの修行は続く〜
7.5cm 6枚、10cm 1枚 (計7枚)

現在、フレームタイルの下書き中です。。。

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延々と古典タイルの修行中です。
使用釉:全て瀬戸製   使用ビスク:全て日本製

日本の釉は「鉛」を使用しない(無鉛フリット)が素材です。作る側にも環境にも安全ですが、製法はスペインの技術より、難易度が高いです。 日本の陶芸と同じように、釉に凸凹があるとダメです。

日本製のビスク(ビスコッチョ)=素焼きタイル生地はスペイン製=ポルトガルからの輸入品とは違い、特殊磁器粉を圧縮しており、世界でナンバーワンの生地です。(女性のお化粧のファンデーションと同じ素材)なるほど〜日本の化粧品がナンバーワンなわけがわかりますが、、 さて、その生地、道違うかというと、焼き閉まる温度がスペイン=ポルトガル産より少し高いです。 日本の湿度も計算された建築JIS企画品。 

この生地との出会いは、個展のために帰国した私は、山ほどの材料を「ニッツーバルセロナ」のおかげで日本に無事到着。ワークショップを同時開催し、なんとほぼ3週間連続で行いました。 予想以上の反響で(新聞にも取り上げていただいた経緯も手伝って)ビスク=ビスコッチョ(イタリア語ではビスケット)が足りなくなり、当時、芸大の先輩のコネクションを頼りに、日本で生地を手に入れる事ができた!!!そこからです!どんどんと世界が広がり、知識もたくさん教えていただきました。 ちょうど、私の帰国時と入れ替わりで、スペインとイタリアのタイル工場の社長とデザイナー達が日本に研修に来ていた事もあって、「あっれ〜、私は一体何をしてんだろう??逆輸入やんかあ〜〜〜」
と、叫んだのでしたが、、  

そんなこんなで出会った日本製。
時は、昭和2年にさかのぼり、日本の政府の命令で、瀬戸地区に「ヨーロッパを抜け」との指令がおり、そこから、日本の窯業の「プロジェクトエックス」が始まった。 1960年代にはヨーロッパの産地を押さえ、一番の消費国であるドイツとアメリカ(USA)への輸出量がトップに。そして、日本の高度成長とともに、公団住宅で一斉にタイルを使用。学校などの建物にもタイルが。清潔さと美しさ。
陶芸も世界一の日本は古くからの陶芸技術を持ち寄って世界一のタイル生産国に躍り出ました。
ただ、あまりにもJIS企画も厳しく、陶芸と窯業がかけ離れてしまいました。

ヨーロッパは技術が遅れているため、陶芸と窯業の差も日本のように広がっていず、さらに、陶芸なるものが、手作りなのに工業製品に近い形を求められるイタリアやスペイン。ロクロのクラスなんて、とんでもない!!指の跡が残ったらアウト。対称形でなければアウト!そう、日本の「味」は解ってもらえず、「ゴミ」とされています。もちろん、バーナードリーチによって日本の「民芸」が紹介されたイギリスや、、文化レベルの高いパリ(他のフランスはだめ)などでは、そんな事無いですが。

話はどんどん飛んでしまいましたが、、このように、ハイレベルな日本の窯業(タイル)業界と手づくり感の強い日本んの陶芸、、 技術力の低い地中海ヨーロッパのタイルと、タイルを普通に陶芸家が作る(タイルと陶芸の距離の近い地中海ヨーロッパ)///さてさて、この二つどうなるか、、、と、楽しみながら7年すぎました。
いやア〜できましたねえ〜日本で、地中海ヨーロッパ!!!


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