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スペインタイル、和の色使い [Ayumさん 2007]

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焼成前
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Ayumiさんのマケット(色見本)
使用釉 
織部系(日本製)多数、マット系(poco日本で調合) 
原色(バルセロナ製と日本製)

新色を使いたいとおっしゃる中級クラスのAYUMIさん。上級色は、一色の濃淡コントロールのみでなく、横との反応が違うので、マケット制作へ。
いろんな緑を使って、お好きなみどりを探します。
 
さてさて、19世紀になると、ヨーロッパでは断然イギリスの産業が発達します。マニファクチュアから産業革命です。そして、日本の和の一般の陶器(食器など)がスリップウエアとしてバーナードリーチによってイギリスへ紹介され、イギリスの産業陶器界に和食器の味な色が流行りました。そういった流れのあとに、日本へ初のタイルが入ってきました。明治の頃。
京都のカフェ「西陣さらさ」や、大阪の綿業会館などに所蔵されているタイルたちの色合いです。(修復はINAKX常滑の研究チームが総力をあげ、10年前にもすでに修復も可能に)
さてさて、
今回AYUMIさんの作られた「みどり」系は、そのころの色。緑の発色ですから、銅が色出しのベース。 日本の「織部」のグリーンがイギリスに渡り、マジョリカ焼きの温度に変換され(土と膨張率をあわせて=相性をあわせて)、それが日本に「輸入」された、その色。
しか〜〜し、もともとの「織部焼」の大元が、イランなどの中東の「オリベックス」からの語源ともいわれており、となると、時代は8世紀???(不明)〜のクエルダセカの元になったものたちで、
ああ〜あっち(イラン)からこっち(シルクロード経由で日本)へ、こっちからあっち(英)へ、そして、あっち(英)からこっちへ、あっち(スペインからpocoとともに)からこっちへ、、と、ここ(南船場)で集結。した感じですかねえ〜〜
という、グリーン系。上級色。
それぞれの横になる色への反応(窯変ヨウヘン)もそれぞれ違って、マケット、色見本つくりです。
アンディウォーホール系の作品に仕上がりました!!!
まさに、実験工房!!マジョリカ焼研究所と化した、レッスンです。
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プリスキラ

nice有難うございました。素敵な色使いのタイルですね!楽しいブログ、ブックマークさせていただきました!
by プリスキラ (2010-01-24 19:11) 

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