マジョリカ焼きの香炉 [Aquicさん 2005]
Akikoさん(2005年より月2回しっかり受講)
によるマジョリカ香炉。
インテルメディオになるために、ガラス釉と顔料で組み合わせました。
顔料がちょっと重く、真ん中では止まらずに落ちた感じですが、とてもクリスタルが効いてて美しいです。
インテルメディオにちょうど良いのは、日本製のベルビク(ビクトリアグリーン)とクロームグリーン(クローム系の緑)または、スペイン製のガラス緑とクローム系グリーンです。
この立体に至まで、構想3年。ついに制作にとりかかりました。
一点ものの素材です。(3年前なら入手可能でしたが、もう作ってないの)見せびらかしてごめんね(笑)。pocoの教室用に作ってもらっていた素材たちです。
さて、この香炉、素材、日本製マジョリカ土(スペインで販売されている白土はイギリスの材料。スペインで販売されている白タイルはポルトガル製)
日本製の土は「ハイド(杯土だったかな?)」といって、混ぜ合わせた物理化学の力で作られております。(ちなみにアメリカは、もっと進んでいて例えば自分で混ぜ合わせていろんな土が作れるんだよ。)
その日本製の「スペインと同じマジョリカ土」(ややこしい。スペインの土はイギリスの材料で、、振り出しに戻る。。。)
で作られたカタチ。
釉薬は、スペイン製と同じ色に日本で作った安全性の高いモノ。と、
食器使いではないから、毒系でもいいかと、スペイン製のモノも使っています。(調合が面倒になってきたからってわけじゃないけど、、そうだけど、、)
一色つくるのに2ヶ月の研究が必要で、実用までには、もっとかかるから。
てなわけで、混合材料による制作です。
akikoさんには、昔から、色の名前付けを手伝ってもらっていました(笑い)
Vaの3(バレンシアの3番)とJP3(日本の3番)、Ba3(バルセロナの3番)、Maの3(マドリーの3番) ITの3(イタリアの、、)
などなど、ややこしくなって笑い転げ回ってましたが、そんな時代を経て、今ではおおよそのどの色をどれに使うかを理解してくれています。
(毒かどうか、発色かどうか、相性はどうか)などなど。
素材理解にはとっても時間がかかりますが、だから楽しい♡です。
かわいいですね!
パステルカラーの香炉~♪
中まで彩色してあるものは珍しいのでよいですね^^
by niki (2012-01-12 09:53)
nikiさん、コメントありがとうございますっ。
立体にスポイドでたらすのは超難易度高なんですっ
by pocoApoco (2012-01-13 01:16)