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スペインのタイル生地と日本 [日々つれづれ]

pocoRicが使っているのは日本製の白磁質タイル生地です。
ものすご〜〜い、物理と化学の結晶!化学の力のタイルです。
これは、お化粧品のファンデーションと同じ素材で作られているのです。

海外製のタイル生地は、外壁やお風呂場、キッチンなどでは、日本の湿度に合わず、数年後には割れたりします。または、中にヒビが入って、そこからカビが出ることもあると思います。(ちゃんと焼けてないと)
化学物質で水をコートする液体シリコンもありますが、pocoはタイルでも「食器用」にコダワルため、環境にも人間にも優しい日本の食器用の範囲で揃えています。 それでも外壁に貼付けて頂いたタイルたち、10年雨ざらしでも、日本の高い湿度でも平気でした。(ホントは内装用タイルですが、腕のいい左官屋さんに感謝です。)

湿度の違いは、スペインだと、pocoRiのくせ毛が、超ストレートになります。そして、スペインではお風呂場にカビが生えません!!

(相性があわなかったり、問題がある場合、日本の焼き物ではあり得ない事ですが、スペインやイタリアの陶器では「黒カビ」ではなく、内部から「白カビ」がもうもうと出ます。pocoRiは一度見ました。バルセロナのTallerYuuさんも一度見といってました)

日本では、明治時代にイギリスから入って来たタイルが初めて。
その後、富国強兵の一貫で西洋のタイルを抜け!とばかり、瀬戸あたりで、盛んにというより(必死に)作られ、あっという間に世界一の座についたのが、今日の日本のタイルです。(どうりで、日本のお化粧品も質が良いはずでしょ!)

また、茶色い土タイルは、例えば、イタリア製の植木鉢と日本製の植木鉢、ホームセンターでも、日本製の方が高いのです。送料を含めても。でも、イタリア製の植木鉢の方がマジョリカの風合いには良く合うのですが。

pocoRiは、当初より、建築物にひっつけたい!という思いで、タイルを作って来たので、白タイルの研究を進めてきました。
ポコポコっとしたタイルは、素焼きの部分が残り、外装はできません。pocoRiの作品は、素焼き部分の残らない、日本の湿度にあった、クエルダセカです。
(これをクエルダと呼ぶのか、不安だったのですが、2003年に大きな個展(画廊企画で)難波で開催して頂いたときに、ちょうどバレンシアから当時の教授「エンリケメストレ」氏が信楽に滞在制作されており、私の個展にも立ち寄って頂き、そのときに質問したのですが、「オンブレ〜クエルダセカじゃわいっっ」って言うてくれました。(あったりまえやろが、くえるだじゃい)てなわけで、堂々とクエルダっていうてます。
スペインでも、ポルトガルでもpocoRiの作品は現地の作家ものと思い込まれております(名前もあっちで有りな名なので、サインを見てもわからん。)

話はずれましたが、
pocoのみなさま、いつも使っているタイルの固まり、お化粧品のファンデーションだったんだよ〜ん。 
日本製ですが、pocoの素材にあわせてもらって作ってもらっているので、素材から特注です。今年から、その生地の入手がかなり困難になっています。
(最初からそうでしたが(笑)貴重品です。
大切に使いましょう〜(って、一番良く割ってるのは私だなあ〜(笑)






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