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初心者のためのポコポコタイル [一日体験制作]

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初心者のためのポコポコタイル。(1日制作もできますよ)の
ご紹介です。
全て日本製材料使用。(絵の具も全部)

スペインタイルの中で、街中ではみられないこの技法。
なぜなら、バレンシアの学校のみで教わる「スペインタイル」を作るための「基礎」の技法だからです。(本来の「スペインタイル」とは黒いふちをオイルラインでひき、撥水させる技法で、日本では瀬戸に古来から伝わっている工業用の陶器技法のことです)
エンピツライン撥水は厳密には「クエルダセカ」とは言えないので、ポコポコタイル(笑)です。 
また、この学校は公立の陶芸学校で、日本では工芸高校のようなものですが、とても素晴らしい設備の整った、スペインでもまれにみる公立の陶芸専門の学校です。現在では短大のような資格がとれるようになっています。

そこの教え子達がマドリードの陶芸教室やらいろんな地区の陶芸教室で教えていて、日本でも多くのスペインタイルとして紹介されるようになりました。
日本から留学にも手続きをしっかりしてくれますが、卒業まで通常5年以上かかります。ただし、日本の美術系の4年生大学の陶芸専攻の場合は実技のみの編入が可能です(pocoは、スペイン大使館でアポスティールをとり、この実技編入手続きでの渡西でしたが、実際には他の学校「アルテスフィヒシオス」の入試を受け、そちらに行ける事になったので、この陶芸学校には実技のみの参加でした)

エンピツで撥水させるポコポコタイル。バレンシアの学校の先生、ありがとう。
彼女にはとてもとてもお世話になって、私がバルセロナに工房を引っ越ししたときも連絡してくれていました。
教授ご自身が作家さんであり、彼女から教わった技を「私が言葉の壁で勘違いして、よくわからなくなり、悩み苦しんだラインが現在のpocoの作品ですが(笑)」

まさか、彼女の「指導」のために開発されたエンピツ撥水の基本技法が、日本で一躍脚光をあびる(?笑?)スペインタイルと呼ばれるようになったとは!!興味深いですね。勘違いから勘違いへ、そして、新しい文化へ。

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