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材料。 [日々つれづれ]

恐れる事は無い、けど、知らなくてはならない。(バルセロナの陶芸の先生、マルク氏による、釉薬材料の理)

失敗は許されない、けど、冒険しなくては、感動がない。(pocoの教室や表札などのポリシー)

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つぶやき***
メールなどで、日本製のスペインタイル釉の作り方などを尋ねられますが、(ひどいときは、よその取材のための雑誌社からもあった)。ヒミツですし、説明しても、陶芸の材料なので、それを理解できるとは思えないし。1985年の芸大レシピで、当時の先生が教えて下さった(アメリカポップアート、アートシーンの陶彫刻)元を、何度も失敗して作った釉ですので、ほんとに、説明しても解らないと思います。解るのは1980年〜1988年頃までの芸大陶芸コースの中でも、ポップアートの彫刻を研究していた人、関西の美大系ぐらいで、東京の美大系の陶芸科では知られていない。アメリカと関西だけの発展でしたんで。それに、陶芸の釉って、いくらレシピ通りに作っても98%違ったものができるのが普通なの。
バケツ一杯作って、微調整して最後の方に良くなってくるので、レシピは解らないというのが普通です。 そして、材料屋によって、また同じ材料屋さんで購入した材料だって、同じ時期で無いと、違ってくるのも当然なの。というのが、日本の陶芸の材料なので、まず同じものは不可能なんです。 でも、知りたいという気持ちは大切なので、イギリスの釉の本がスペインでスペイン語で売っていたのを1998年に現地で購入し、2000年ごろには日本語訳で日本でも販売されていたので、それをお伝えしています。(作れないけど、レシピを持っているだけでも嬉しいしね。)
ま、面倒なので、材料は「スペインから持ち帰ってます」という方が、なぜかありがたがられるし、(値段も日本製のほうが10倍ぐらい高いのに、毒性も、日本の陶芸基準が厳しいので、ほんとは、スペイン製の材料なんて使っちゃいけないハズなのに、しかもカフェとか食事するような場所でなんて恐ろしい。無知だからできることで。こわごわ15年間そっと使って来たのですが、このところ、大手をふって、どんどんネット上でも出回ってるんで、もう、こうなったら、誰も止められないだろうから、pocoも思い切ってスペイン製も工房解禁にしますけど(笑)。pocoApocoや、もう一社の大きなお教室で卒業されると大丈夫です。怖いのは、ちょこっと習って、飛ばしの方(少ないですが)。
また、外壁施工タイルだなんて、スペイン製のタイル生地が日本の湿度に耐えられるか、実験もせずに、販売したいと、受講者の方も鼻息あらく聞いてくるんですが、大手のタイル会社さえ、イタリア製ですら、内装のみとおっしゃいます。pocoの生地は日本製のpocoApoco特別仕様の生地。これで、14年外壁や、黒カビのはえるpoco自宅風呂場にも貼付けて、身をもって実験したもののみを外壁施工に販売してるんです。タイルを甘くみちゃいけないんです。って、うんちくたれるわけですが。みんな、自分ちで貼付けて、実験してからにしましょうね〜。国内のタイル業界にも関わる事なので。

また、大学の工芸学科でセンセーしていた同級生によると(別分野ですが)、こういう手作業のものを販売するには、PF法だったかな?の年間の保険があるんですよ。危険な材料を使う分野で、大量生産する場合には、こういった保険も必要ですね。(輸入業者もそうなんですが、手作りを主張し、問題があると作り手に責任転換できるからやってはらへんのか、または、全く知らないか。)
こういったこと、ブログとかで描きなさいと、恩師の芸大教授からも、言われておったのですが。工芸とアートの違いです。 すなわち、タイルは、施工など実際に使われる場合は「工芸」分野としてのJIS企画にあうようにしなくてはなりません。 逆にアートなら、問題ない(笑)。使えなくてもいいのですから。(この話をしたら、工芸工芸って、うるさいと、受講者さんに怒られましたがね)ま、ややこしい。 手芸ではなく、焼き物なので、うんちくたれました。 しかしです、pocoriの目指すのは、アート的な手芸の美しい「タイル」なんですがね〜。なので、教室してるんですけど。

また、スペインを隠し続けた(スペイン滞在したことを後悔して)10年間ぐらいでしたが、忘れようとし続けていることが、忘れられない証拠だと、この5年、あきらめて、スペイン大好き、丸出しにしています。もう、えっかなあ〜(笑)

なんだか、まとまりませんでしたが、
今年は7月まで、まだ、日西友好400周年の年。
大阪でも、スペインタイル、マジョリカ焼の母を愛するアミーゴたちと、
講師養成、受講者卒業生の作品販売へと、邁進です。
上に書いてる事と相反するのですが、作品の販売は、大事です。ただ、販売を目的ではなく、良い作品づくり。そして余ったら、気に入って頂いた方へ持って頂くというのがいいです。だって、pocoriは5年間作品販売で生計をたてていたけれど、販売目的な作品になってしまい、作るのがいやになりました。(過去ねっ)今は作るのが楽しくて仕方ありません。注文作品、販売の作品もです。考え方を変えたの。
講師養成も。ほんとはとても簡単なの。回数制だしねっ。でも、せっかくだから、良い作品を作りながら卒業してもらいたいと「課題制」にしているの。でも、講師養成でないコースも何でもありコース(講師養成しない)も、やってみても面白いかなっておもうけど、せっかくなんで、会員コースは全員が講師養成になっているんです。 ぼちぼちいきましょう〜。
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