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クエルダセカアルメニア中級 [スペインタイル]


中級以上になると、クエルダセカの表現もしっかりとメリハリつきます。
kayoさんの作品
アルメニアの課題よりクエルダセカ化しました。
ラインはオレバッホ。清水の炭使用。

星形タイル22cmの大きさで、ちょうど、瀬戸の工場がUSA(アメリカ)ニューヨークメトロポリタン美術館(?)だったかなあ、に、納品された時期に、pocoに分けていただいた貴重な生地を使いました。
この作品展のために、みんなでがんばって、星形シリーズに挑戦しましたね!
でも、星形は、端っこが切れやすくて、扱いが難しかったです。
こんな生地を作れる技術は日本だけ。ヨーロッパや地中海諸国だと、土でカットした分厚いタイルになってしまうらしく、特殊磁器の5mm厚に成形出来るのは日本の窯業の力でしょう。
このときKayoさんは課題的にはセグンドクラスでしたが、カルチャースクールでの2年間の成果もあり、さらに、工房でしっかり基礎固めをしていたので、ネグロの大きめの面積もクリアできています。
周囲の四角は工房色16(?)のロサです。ベーシックな安定した釉なので、基礎コースから選ばれた方も多いかとおもいます。半透明で、ガラスっぽくもマット調にも厚みの加減で使えます。
ここではマロン18番(瀬戸釉)が細く入れると縮れやすいため、難しかったのですが、クリア。
19番ロホ(瀬戸釉をpocoで調合)は小さな面だとはっきりと発色しますが、大きく出す場合は、さらに経験が必要な難しい色です。(今年第一弾でkayoさんも使っていましたが、溶けが悪かったです)
白地には、ソブレクビエルタの原則にのっとり、マジョリカ顔料18世紀のバレンシアとイタリアファエンツアで買ってきたものを使用。
帯状曲線、帯状直線の課題を初級で行うので、この作品のように周囲のラインを「アルハンブラ調」や「メスキータ調」といった感じにしあげることが出来ました(kayoさんの学習の成果でしょう)
今回の禁断シリーズは鳥のはね。色釉の上に挟み込むような発色を狙って顔料をのせました。

kayoさんは以前の課題で、マット調パステル釉作り、さらに禁断のソブレクビエルタを施し、どのような種類の釉で顔料がどのように変化するかを、体得したので、発展作品でもちゃんと使いこなせていますね!
訓練に訓練を重ねるpocoのクラスでは、トレセロ以降になる頃には、かなりの体験がわかってきます。初診時からいろいろやらされてごめんなさい。それも、作りたい作品を良く仕上げるための訓練です!図案も大切なので、どのようにしていけばクエルダセカとして美しいかを訓練し、制作においても。。
クアトロや最終のキントクラスになる頃には、もっと理解の幅が広がっている事でしょう〜〜


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